こんにちは。食べて治す過食症アドバイザー、かおりです。
本日は、前回お話しした内容に加え、何をどのように食べていったらいいのか、というお話をさせていただければと思います。
皆さん、何か食べたら太るんじゃないかと思ってらっしゃると思うんですけれども、それは違います。
なぜ食べても太らないか、ということをご説明しながら、お話をしていきたいと思いますので、じっくり聞いていただければと思います。
そして今日は、皆さんからいただいた3つのご質問について、お答えしていきたいと思います。
まず1つ目のご質問は、過食症は心の問題ですか、というご質問をいただきました。
2つ目は、心理カウンセリングについてのお話を教えてほしいというご質問をいただきました。
3つ目は、私がお話をさせていただいた、入院について、実際はどうだったのか、というご質問をいただいたので、その3つについて後半にお話をしていきたいと思いますので、楽しみにしていてください。
では、食べて治す過食症ということで、どのように食べていったらいいのか、というお話を今からしていきたいと思います。
まず、皆さんに食べていただきたいものは・・・何だと思いますか?
お米なんです。
やっぱり、生まれたときからずっと食べているものは、とても大事な食べ物だなと思っているのもあります。
なぜお米が素晴らしいのかということを、今からお話ししていきたいと思います。
まず、飢餓状態が過食症を起こしているんだよ、というお話をずっとしています。
炭水化物が足りていないということを脳が飢餓状態と判断する、というお話は前回させていただきました。
まずは炭水化物を取りましょう、というお話です。
大丈夫?太らない?
と不安になると思うんですけれども、その理由を今からちゃんと説明していきますので、じっくり聞いていただければと思います。
ではまず、皆さんの炭水化物の誤解を解いていきたいと思います。
あなたがなぜ、炭水化物を怖いかというと、こういうお話を聞いたことがないでしょうか?
食べた炭水化物について、体の中で使わなかった分は、全て脂肪に変わって体の中に貯蓄される、というお話をどこかで聞いたことがないですか?
おそらくそういうお話があって、炭水化物が怖い、と思うに至ったのかもしれません。
ただ単純に炭水化物を取ると体重が増える、それはすべて水分なんですけれども、それによって炭水化物を食べると太るんだな、という認識になったのかもしれません。
それは実は、ラットで実験したものだったんです。
ラットの脳みそってどのくらいか知っていますか?
体重に対して、めちゃめちゃ脳みそが小さいんです、ラットって。
なので、脳で糖分を使う必要がないんです。
ラットが炭水化物を消費しきれなかったら脂肪になる、というのはもちろんうなずけるんですが、人間の場合は違ったという実験があるんです。
いかに炭水化物を取っても太らないのか、脂肪にならないのか、ということを人間で研究した研究結果が残っています。
まずは、1999年の実験の結果です。
スイスに住んでいるエリック・ジャクア教授たちの研究結果ですが、人における体重の調節、という研究結果です。
これは、昔ラットで行われたことを、人間を使って実験してみました、という実験です。
結果としては、人間の場合は、炭水化物を脂肪に変換する能力が、ラットと違って全然ない、という結果が出てきた実験だったんです。
その研究結果なんですけれども、余剰のタンパク質と炭水化物、皆さんが言う糖質は、その日のうちに代謝されるようにできています。
でも、脂肪だけは蓄積されるという研究結果があります。
そして、もし炭水化物を体脂肪に合成するとすれば、摂取したカロリーの25%を変換するために使うので、体からしたらすごく効率が悪いわけなんです。
それは、最終手段といいますか、よっぽど炭水化物を取らないと脂肪になれないんです。
もう1つ面白い実験をしていまして、高炭水化物条件でも、脂肪は10gに満たないほどしか生成されなかったということなんです。
私は、1日に炭水化物を200g取っていただきたいと思っているんですけれども、普通に取るのが200gの炭水化物だとして、その倍の400gを取ったとしても、たった数gの脂肪しか生成されなかったんです。
なので、糖質制限とか、お米は怖いとか思ってるので、200gの炭水化物でさえ取れていないと思うんです。
そんなあなたに今、炭水化物は食べても大丈夫だよ、というお話をさせていただいています。
そして、炭水化物は脂肪にならないんだ、という実験結果を今聞いていただいた上で、では、どれだけのお米を食べればいいのかというお話をさせていただきます。
そのお米の量なんですけれども、炭水化物200g摂取するためには、お米を2合食べていただく必要があります。
その2合が大体どのくらいかと申し上げますと、コンビニのおにぎりで100~110gくらいで作られているので、それを1日に6つ食べていただきたいと思っています。
6つ食べていただくことで、必要な炭水化物の量をきちんと取れるようになるので、体も、安定して炭水化物が入ってくるということで、今は飢餓状態じゃなくなるな、というふうに認識していきます。
なので、ぜひ1日に6つのおにぎり、または2合のお米を食べるようにしていただきたいと思っています。
炭水化物は太らないよ、というお話をしたんですけれども、それは分かったと。
だがしかし、何でパンじゃなく、お米なのか?と思ったと思うんですね。
それについてのお話を今からさせていただきます。
まず、お米はどのようにごはんになって、食卓に出てきますでしょうか。
お水を入れて、火を通す、炊くだけですよね。
なので、お米という成分とお水だけで出来上がったものが、皆さんが普段食べているごはんなんです。
ただ、パンの場合は、何が入っているかというと、小麦はもちろん入っているんですが、小麦と水だけのパンはあまりなくて、つなぎのバターや卵、砂糖が入っていることがあります。
バターならまだしも、コンビニなどで売っている安いパンは、バターではなく、マーガリンが使われています。
このマーガリンも、日本では許されているんですけれども、アメリカなどでは、マーガリンは売ってはいけない、作ってはいけない、とされている食べ物です。
その理由は別途ご説明させていただければと思うんですけれども、マーガリンも、体に悪いのはそうなんですけれども、純粋に200gの炭水化物を取ろうと思ったときにかなり辛い思いをします。
フランスパンで例えてみます。
フランスパンをどのくらい食べればいいと思いますか?
フランスパンは1.5本食べないと、200gにならないんです。
たぶん、コンビニのおにぎり6つは食べられても、フランスパン1.5本は結構つらいと思うんです。
それに対して、コンビニのおにぎりだったらそのまま食べられますけれども、フランスパンを水と食べろ、と言われたら結構厳しくないですか?
体にとって、そういう理由もあって、皆さんにはお米をおすすめしています。
あとは、やっぱり生まれ育った国の食べ物というのもありますし、お米を食べて体調が悪くならない限りは、ぜひお米を食べていただきたいなと私は思っています。
これが、私が食べていただきたい量です。
あともう1つポイントがありまして、食べ方です。
人間の血糖値というのは、例えば、お昼ごはんを食べたとします。
それで、上がって下がる、そして夜おなかが減る、というのがあると思うんですけれども、大体3~4時間、脂とかが多い食事の場合はもうちょっと長いんですけれども、その間に血糖値が下がってきます。
血糖値が下がり過ぎることが問題だと思っておりますので、脳が飢餓反応と判断してしまうので、皆さんには6つのおにぎり、ないし2合のお米を、3時間以内に次のものを体内に取り入れて欲しいと思っています。
この食べ方をすると、だんだん体が落ち着いてきて、飢餓状態だという判断をしなくなるので、過食もおさまっていきます。
ぜひこの食べ方を挑戦していただければと思います。
最初はとても不安かなと思うんですけれども、やっていくうちに少しずつ体が楽になってくるのと、過食衝動が治まってくるのも分かると思いますので、ぜひ怖がらずにやってみてください。
私自身も、1日2合を1カ月続けてみました。
私の体脂肪自体は、1%も増えませんでした。
今まで、炭水化物を全く取らず、毎日吐いていたにもかかわらず、きちんと炭水化物2合を取るようになっても体重が増えなかったというのは、私の体で証明しています。
ぜひ怖がらず、炭水化物、お米を食べてみていただければと思います。
では、今から、皆さんからいただいた3つのご質問についてお答えしていきたいと思います。
まず1つ目、過食症は心の問題ですか?
というご質問をいただきました。
過食症自体は心の問題ではないと私は考えています。
過食衝動というのは、体の飢餓反応によって起こるものなので、過食症自体は心の問題ではないと思います。
例えば、過度なダイエットを始めようとか、そういうふうに思い立ったポイントとして、心の問題があったかもしれません。
ですが、過食衝動も、食べるのが止まらない、食べ物のことが頭から離れない、というのは、
心の問題ではなく、体の飢餓反応です。
同じ答えになってしまうかもしれないんですけれども、2つ目のご質問、
心理カウンセリングは効かないんですか?
というご質問をいただきました。
これは、もちろん心理カウンセリングで治る方もいらっしゃるとは思います。
ただ、これも動画を見ていただいている方には、もう心理カウンセリングとか心の問題に取り組んでいただいた方が結構いらっしゃるんではないかなと思います。
それでも現在治っていないのであれば、体から取り組んでみませんか?
ということを今ご提案しています。
体から取り組んで、過食嘔吐を治してから、別に心の問題に取り組んでいただいてもいいと思います。
心の問題に取り組めば、過食嘔吐が治るというわけではないと思っているので、ぜひ、体の問題に取り組むということを選択肢の1つに入れていただければと思います。
最後、3つ目のご質問なんですけれども、入院について、どうだったんですか、というご質問をいただいています。
入院は、もちろん、過食嘔吐を治そうと思って入院しているわけなので、まず、吐かないぞ、全部吸収するぞ、と思って入院しておりました。
最初のうちは、どうにか頑張って吐かないようにしているんですけれども、やっぱり途中で、無性に過食したくなるときがあるんです。
結局、出入り自由だったので、サブウェイのパンを過食してしまいました。
入院しているときはよくなるんですけれども、退院して元の生活に戻ってしまったら、元の木阿弥といいますか、また、昔の過食嘔吐の生活が待っていて、2週間だけやめられました、以上、という感じになってしまったので、実生活にいい状態を取り入れていくということがとても大事になってきますので、やっぱり日常が大事なんです。
なので、入院したら治る、ということはないかなと思いました。
私は、そうではなかったので、ぜひ、今の普通の生活の中で、食生活を変えて、食べて過食衝動を抑えていくということに取り組んでいただければなと思っています。
私自身、16年間過食嘔吐で本当に悩んできたのですが、今こうやって皆さんに、この短期間で、たった35日で解決した方法を、お伝えできているということがとてもうれしいです。
それはもちろん、私が健康になれたから嬉しいというのもあるんですけれども、同じように苦しんでいるあなたに、私の今までの経験を役立ててもらえるということがとてもうれしいなと思っています。
私のこの経験の16年間とても暗黒時代を生きてまいりました。
でも、こうやってやりたいことができるとか、あなたが過食嘔吐から解放される日が、遠回りしなくても来るのだったら、もう本当に、私、16年間苦しんだ甲斐があるなと思っています。
では、今までのお話をまとめていきます。
これまでお伝えしたように、過食嘔吐をしてしまうのは、体が飢餓状態なんだよ、という理由があります。
前回お話しさせていただいたような、ミネソタ飢餓実験や、飢餓状態によるインスリン抵抗性によって、過食症状が引き起こされているということがあります。
そして、それを止めるためには、1日2合の炭水化物、お米を食べていただきたいということを、私はこの体をもって体験してきたので、皆さんにお伝えしています。
本日はどのように食べたらいいのか、というお話と、炭水化物を取っても太らないよ、というお話をさせていただきました。
次回は、今までお話しさせていただいた内容をまとめていきたいと思います。
また、あなたの人生を変えるような発表をさせていただきたいと思いますので、楽しみにしていてください。
では、本日は以上です。
ありがとうございました。